3歳からひとり読み*息子と絵本400冊の記録

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「たのしみすぎてねむれない」遠足当日の園長先生の大失態を描く『えんそくバス』

3歳で400冊読破&一人読みデビュー!?

0歳から毎日「日本語+英語」の絵本を読み続けてきた30代母と、絵本大好き息子の記録ブログです。
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遠足といえば、子どもたちが前の晩からそわそわワクワクして眠れない…そんなイメージがありますよね。
でもこの『えんそくバス』では、まさかの「園長先生」が眠れなくなっちゃいます。

遠足の日を舞台にした絵本はたくさんありますが、ここまで自由でおおらかな一冊は珍しいかもしれません。
ちょっと抜けている園長先生と、楽しむことに全力な子どもたち。
読んでいるそばからツッコみたくてたまらなくなる、そんな絵本です。

おはなしえほん、ちょっと抜けてる園長が主役の絵本、えんそくバスの魅力

 

『えんそくバス』ってどんな絵本?

  • タイトル:えんそくバス

  • :中川ひろた

  • 村上康成

  • 出版社童心社

  • はじめて読んだ月齢:3歳10か月

「絵本界の最強タッグ」とも言えるこのお二人の名作、『えんそくバス』は、遠足前日のワクワク感から始まり、まさかの展開で最後まで笑わせてくれる絵本です。
タイトルからして「これはもう子どもがバスで大冒険する話だな」と思いきや、なんと主役は園長先生。
えっ、そっち!? と思った方、正解です。
ここからしばらく「え、そういうこと!?」の連続ですので、心の準備をどうぞ。

この絵本に出会ったきっかけ

この絵本に出会ったのは、いつものように図書館へ行ったときのことです。
絵本棚で表紙をこちらを向けて飾られていて、思わず目が留まりました。

ちょうど最近遠足が続いていたこともあって、息子の中で「遠足」という言葉がホットワードになっていたんですよね。
しかも息子はバスが大好き。

試しに表紙を見せてみると「よむ!」と即決でした。
さっそく図書館の読書スペースで読み始めましたが…
なんということでしょう、親は終始ツッコミが止まりません。

読んでみた感想

1ページ目から張られた伏線、見逃すな

みなさん、あしたは
まちにまった
たのしい えんそくです。
おねぼうしないように、
それから、おべんとう
わすれずにね

表紙を開いた最初の1ページ目、園長がこう話すところから始まります。

みんなへの注意喚起、と思いきや、これ、自分へのフラグです。
しかもまさかのダブルパンチで寝坊+弁当忘れ。
どの口が言うとんねん。

出発の瞬間からツッコミ満載

さて、園長が来ないとなったら園はきっと大混乱でしょう。
と思ったら、バスは普通に出発します。

さて、バスは右に左にぐんぐん進んでいきます。
このシーン、有名な『バスにのって』の歌とそっくりです。
息子もそれに気づいたのか、右に左にと体を揺らしながら楽しそうでした。

公園が遠足の域を超えている

次の見開きページでは、園児の遠足とは思えないほどスケールの大きい公園が登場します。
長ーい滑り台やジップライン、大きなアスレチック…もはやテーマパーク並みです。
このページはセリフがなく、好きに眺められるのもポイント。

迷路にドはまりしている息子は、ずっと遊具をなぞって楽しそうに眺めていました。

お弁当タイムのカオス

やっと落ち着いたお弁当タイム。
「いただきます」の直後に、ついに園長登場!

汗だくで駆け込んできた姿に、右に左に曲がるバスルートを自分の足で全力疾走してきたんだろうなと想像できます。
園長が悪いのはもちろんですが、出発確認の時に気づけばこんなことにはならなかったかもしれないのに…。

さて、園長も到着したのでみんなでお弁当タイムです。
…と思ったらまさかの弁当忘れ。
寝坊して遅刻だけでもアカンのに、お弁当まで忘れるとは。

でも園児たちは優しいんです。
自分たちのおかずや、主食まで分けてくれるのです。

「こんないい子たちを育てたんだから、園長も普段はきっと素敵な人に違いない」
「いやむしろ園長が抜けてるぶん担任の先生がめちゃくちゃしっかりしてるのか?」
と、親は心の中で勝手に想像を広げてしまいます。

最後まで平和すぎる

それにしても衝撃だったのが、子どもたちが食べ終わった後も園長だけもぐもぐ食べ続けていること。
ほっぺをパンパンにしてお弁当をほおばる園長、そのうしろで子どもたちはふわふわドームで元気に遊んでいます。

せめてちょっとは様子を見てあげて…!
と全保護者が心でツッコミそうなシーン。
複数人の園児を、引率の先生一人で見ています。

この先生が凄腕なのか…
いやいや、だとしても「園長は楽しく一人でお弁当食べてます」は、だめだって!!
しかも園児からのおすそ分けだし。

うちでも私と夫で「10時寝坊はアウト」「もらいすぎよ断りなさい」とずっと突っ込んでましたが、息子は完全にマイペース。
みんなからのおすそわけを指でつまみ、食べる真似をしていました。
この平和さが絵本ならではですね。

読み聞かせのコツ

タイトルにもある「えんそくバス」が走るシーンでは、一緒に体を動かしながら読むのがおすすめです。
絵本を揺らしたり、左右に傾けたりすると盛り上がります。
読みながら一緒に右へ左へ体を動かしてみましょう。

長ーい滑り台やジップラインのシーンでは、見開きシーンいっぱいに書かれた遊具を指でなぞって、そのスケール感を楽しむのもおすすめです。

寝坊やお弁当のシーンでは「園長、寝坊しちゃったんだって!」「時計は何時を指してる?」と確認してみたり、お弁当のシーンでは「みんなやさしいねえ」とほめたりすると、物語に入り込みやすいです。

大人はどうしてもツッコミが止まらないので、心の中でツッコんでください。
心の中でツッコもうとしたところで、結局口から出てしまうと思いますが。

こんなご家庭におすすめ

📖遠足やおでかけが大好きなお子さんがいるご家庭に
遠足のワクワク感がたっぷり詰まった絵本です。普段のおでかけや遠足前の気分を盛り上げたいときにぴったり。読んでいるうちに「早くお弁当持って出かけたい!」となるかもしれません。

📖バスや公園の遊具が大好きな子に
絵本の中には大きなバスや迫力満点の遊具がたくさん出てきます。乗り物や遊具に目がないお子さんなら、ページをめくるたびに食い入るように見て楽しんでくれます。

📖ツッコミどころ満載の絵本を親子で楽しみたいご家庭に
園長先生の寝坊やお弁当忘れ、食べるのに夢中な姿など、どこをとってもツッコミどころがいっぱい。親子で「それはないでしょ!」と笑いながら読む時間も楽しい思い出になります。

おわりに

寝坊に弁当忘れのフルコンボ
子どもがご飯を分けてあげる優しさ。
ほっぺパンパンで食べ続ける園長…。

どこを切り取ってもツッコミどころだらけなのに、読み終わったらなぜかほんわかします。
たぶんこの絵本に流れる「大丈夫大丈夫、なんとかなるさ」という空気のおかげでしょう。

遠足シーズンに、家でピクニック気分を味わいたい方にもぜひおすすめの一冊です。
読んでいるうちにきっと、「まあ寝坊もお弁当忘れもたまにはいいか!」なんて気持ちになるかもしれません。

👇寝坊しても、キッチンのみんながお弁当を作ってくれるかも!?

👇同じ作者さんタッグの絵本ですが、こちらは感動系。超おすすめです。

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