3歳で400冊読破&一人読みデビュー!?
0歳から毎日「日本語+英語」の絵本を読み続けてきた30代母と、絵本大好き息子の記録ブログです。
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今回は、家族全員で爆笑したシュールギャグの傑作『バナナじけん』をご紹介します。
一本のバナナが車から落ち、それをサルが見つけます。
そこから始まる事件。
予想をはるかに超えてくるバナナ×動物たちの珍事件を、ぜひ一緒にのぞいてみてください。
『バナナじけん』ってどんな絵本?
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タイトル:バナナじけん
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作家名:高畠那生
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出版社名:BL出版
- はじめて読んだ月齢:3歳1か月
「バナナ一つでここまで広がるの!?」とびっくりする絵本です。
バナナが落ちて、拾われて、食べられて、ポイ捨てされて、誰かが転んで…というお決まりの展開かと思いきや、まさかのループ地獄に突入します。
登場する動物たちはみんな全力でシュール。特にウサギの表情は必見です。
文章はシンプルですが、「バナナ」と「事件」という組み合わせの妙と、絵の面白さで大人も子どももハマってしまう一冊です。
この絵本に出会ったきっかけ
『バナナじけん』に出会ったのは、少し遠出をして行った『ナチュの森』という観光スポット内にあるカフェでした。
カフェは数冊だけですが、施設内には靴を脱いでくつろげる絵本スペースもありますので、興味のある方はこの夏休みにぜひ行ってみてください。
注文したアイスもなかが来るまでの間に読んでいたのが、バナナを抱えたサルがこちらをじっと見ているこの一冊です。
そう、すごい見ているのです、こちらを。
もう目が離せません。
そして『バナナじけん』というタイトル。
これにもうカンペキに心をつかまれました。
「バナナ」はわかるけど「じけん」って…?
「せかいいちれいぎただしい」「かいじゅう」と同じくらい、日常ではつながることのない二つの言葉に頭に???が浮かびます。
👇「せかいいちれいぎただしい」「かいじゅう」はこちら
この日は実家の両親も一緒で、祖父母・私たち夫婦・息子の5人で鑑賞会がスタート。
ページをめくるとバナナが落ちています。
「表紙のサルが食べるんでしょ?」
それはその通りなのですが…それだけじゃないのです。
読んでみた感想
一見よくある「バナナネタ」かと思いきや
絵本の始まりはとても静かです。
あ、バナナが ひとつ おちましたよ。
たったこれだけ。
でも、ここから事件は確実に始まります。
まず落ちたバナナを発見したのはサル。
当然ながら食べます。
食べた後の皮は迷わずポイ。
ここまでの流れはまあ普通ですよね。
でも、ここで終わらないのが『バナナじけん』のすごいところ。
次にやってくるのはウサギ。
このウサギがもう本当に不憫で…バナナの皮に気づかずつるっと転びます。
この転ぶ時の顔が最高で…!
さっきまでドヤ顔で走っていたのに、一瞬で顔が驚きと疑問と焦りと色んな感情が混ざり合った顔になって悲しくこけるのです。
この表情に完全にやられました。
無限ループに突入する
ふつうならここで話が終わるところなんですが、『バナナじけん』のバナナは一つではないのです。
次々にバナナが落ちてくる。
そして次々にサルが食べて、皮を捨てて、次々とウサギが転ぶ。
そのたびに全員が同じ動きを繰り返す。
マリオカートで全プレーヤーが6連バナナを引いた時のような路面状況です。
途中から現れるワニも最高で、このワニが何をするかはぜひ本で確認してほしいのですが、こちらも同じ行動を何度も繰り返します。
この「同じことが繰り返される面白さ」がだんだんクセになるんですよね。
子どもも大人もページをめくる手が止まらなくなります。
見開きのレイアウトが天才
もう一つ特筆すべきは、見開きページの構成。
中盤のページをめくっていくと、見開きに上・中・下の3本の線が走っていて、それぞれの道を車や動物が進んでいきます。
車はどんどん右に向かって走り、左側にバナナが落ちていきます。
サルはどんどん右に進み、左へバナナを投げていきます。
ウサギはただただずっと転びます。
ウサギさんはそろそろ気を付けてほしい。
このレイアウトのおかげで、単調になりがちなループのストーリーがスムーズに進んでいくのです。
ずっとずっと同じことを繰り返しているのを、一目で見てわかる構成に思わず感心してしまいました。
ラストは事件が解決してる?してない?
ラストの1ページは必見です。
事件が解決したのかしてないのか、見ようによってはどちらとも取れる絶妙なオチ。
このラストまでの展開もなんともシュールで最高です。
読み聞かせのコツ
まず表情を一緒に楽しむ
この絵本は、動物たちの表情の描き方がとても特徴的。
特にウサギの「絶望」「悲しみ」「諦め」が全部詰まった顔は必ず見てほしい。
何度見てもじわじわと笑いがこみ上げます。
当人は笑っている場合じゃないのですが、笑うしかありません。
ページをめくる前に予想してみる
序盤の展開ですが、
「どうするとおもう?」
「どうなるとおもう?」
と問いかける文章が何度も出てきます。
大人にとっては「バナナ=サル」「食べる=捨てる」「バナナの皮=滑る」という公式は当たり前ですが、子どもはそれをまだ知らない可能性も!
固定観念のない柔軟な発想で、予想外の答えを言ってくれるかもしれません。
指でなぞって動きを追う
見開きページでは、各キャラクターが進む道を指でたどってみてください。
車が落としたバナナを指でなぞり、サルが食べては捨ててをしている道のりや、それに滑って転ぶウサギの色んな転び方ひとつひとつに目を向けてみてください。
この流れをなぞると視覚的にも理解が深まって、何度も繰り返す動きがより面白く感じられます。
こんなご家庭におすすめ
📖家族で絵本を囲んで大笑いしたいご家庭
大人も子どもも一緒に笑える絵本を探しているならぴったりです。シンプルな文章とシュールな展開で、何度読んでも笑えます。外国絵本のようなシュールな絵と展開が最高です。
📖繰り返し構造の絵本が好きな子ども
子どもって、同じことの繰り返し大好きですよね。飽きるまで何度も何度も同じ動画を見たり、何度も何度も同じ絵本を要求してきたり。同じ展開を繰り返せば繰り返すほどじわじわと笑いがこみ上げてくる絵本です。
📖動物好きのお子さん
サル、ウサギ、ワニ、それぞれのキャラクターがとても魅力的に描かれています。特にウサギの表情が最高。動物園の人気者たちが色んなことを…いや、同じことを繰り返します。ループものなのに、何度読んでも飽きない不思議な本です。
おわりに
『バナナじけん』は、家族みんなで大笑いしながら読める絵本です。
「同じことの繰り返し」と聞くと単調に思えるかもしれませんが、実際に読んでみるとどんどん笑いの沼に引き込まれます。
子どもたちに人気の「バナナ」そして「どうぶつ」。
このタッグが「じけん」になるなんて、誰が考えたでしょう。
当たり前の展開を当たり前で終わらせない、絶妙な匙加減が本当にお見事!
一回読んでしまったらもう書店で表紙を見ただけでフフッと笑ってしまいます。
ぜひご家族で楽しんでみてくださいね🐒🍌🐇
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