※2026年3月 構成を再整理・加筆修正しました
パンどろぼうvsにせパンどろぼう|あらすじ・対象年齢・見どころレビュー
パンどろぼうシリーズを一度読んだら、もう最後__。
表紙の“パンをかぶった謎の生き物”のインパクトと、ページをめくるたびに押し寄せるギャグ。
そして最後はなんだかほっこりしてしまう不思議な読後感。
1作目を読んでしまったら、次へ次へと手が止まらなくなります。
この『パンどろぼうvsにせパンどろぼう』は、そんなシリーズの第2弾。
元どろぼうのパンどろぼうが、今度は奪われる側に回るという予想外の展開が待っています。
にせパンどろぼうの正体は、この絵本の大きな見どころなので、ここではネタバレせずに魅力を紹介します。
ですが、この絵本を紹介するには、どうしても1作目『パンどろぼう』のネタバレを含みます。
未読の方はぜひこちらの記事もご覧ください。

『パンどろぼうvsにせパンどろぼう』ってどんな絵本?
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タイトル:パンどろぼうvsにせパンどろぼう
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作家名:柴田ケイコ
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出版社:KADOKAWA
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はじめて読んだ月齢:2歳10か月
- ページ数:32ページ
・元どろぼうが奪われる側になる逆転構図
・ぶどうパンを巡る怒涛の追走劇
・細部まで遊び心が詰まったイラスト
👉何歳からがおすすめ?:公式3歳〜。息子は2歳10か月で初読。テンポの良さに一気に引き込まれました。
あらすじ
元どろぼうのパンどろぼうは、心を入れ替えパン職人に。自信作のぶどうパンを店先に並べますが、なんと全部盗まれてしまいます。「どろぼうのしわざにちがいない!」そう確信したパンどろぼうが追いかけた相手は、ロールパンをかぶったロールパンをかぶった「にせパンどろぼう」の正体とは?ぶどうパンをめぐる追走劇が始まります。
この絵本に出会ったきっかけ
1作目『パンどろぼう』を2歳9か月で読んだ息子。
あまりの面白さに即シリーズを調べ、1か月待ってやっと借りられたのがこの2作目です。
結果は…1作目超えの大ヒット。
あまりに気に入りすぎて、誕生日に1~3作目セットを購入することになりました。
この絵本の見どころ・感想
※ネタバレを含みますが、実際に読んで感じた魅力を中心に紹介しています。
表紙から情報量がすごい
パンをかぶった謎のキャラクターと、それを見て驚くパンどろぼう。
「なんだおまえは!?」という空気が一瞬で伝わります。
表紙裏には「ニセパンドロボウ」の文字が隠れていて、探すだけでひと盛り上がり。
シリーズファンも初見の子も楽しめる作りです。
パンどろぼうがパン職人に!?
1作目ではどろぼうだった彼が、今作では立派なパン職人。
でもやっぱりパンはかぶっています。
やっぱり、これを かぶると おちつく おちつく
どろぼう時代の名残が強い。
売り物のパンにすりすりして怒られる姿も、愛おしさ全開です。
ぶどうパンをめぐる攻防
今回の主役は「ぶどうパン」。
焼き立てのパンからあがる湯気が食欲を誘います。
思わず今からパン屋さんに行ってレーズン食パンを探したくなるレベルの描写です。
でも開店してしばらく経っても、お客さんはたくさんいるのに誰もぶどうパンを買っていません。
疑問に思って外に出てみると、なんと店先に出していたぶどうパンが全部消えています。
元どろぼうの勘が冴えます。
ぜんぶ もっていくなんて よくばりなやつめ!
そう、パンどろぼうは、どろぼう時代に「いただくパンはひとつだけ」と掟を決めていたのです。
元どろぼうが「掟に反する」点に怒っている構図が最高に面白いシーンです。
にせパンどろぼう登場と追走劇
犯人はロールパンをかぶった謎のキャラクター。
驚異的なスピードで森へ逃げていきます。
「かけあしのじゅつ」を持つパンどろぼうでも追いつけない。
完敗からの作戦タイム。
ここからの展開とオチが本当に秀逸で、読み聞かせ中は毎回大爆笑でした。
読み終わってからも楽しめる
裏表紙の裏にも仕掛けあり。
ぶどうがどんぐりになっていたり、かじられたパンがあったり。
細部まで遊び心がぎゅっと詰まっています。
ストーリー以外にも小ネタがあると、ワクワクと余韻が長く続いて、読み聞かせタイムがより楽しくなります。
にせパンどろぼうの正体は?
にせパンどろぼうの正体は、この絵本最大の見どころのひとつです。
ロールパンをかぶった謎のキャラクターとして登場しますが、物語が進むにつれて少しずつ素顔や事情が見えてきます。
検索で「正体」を調べている方も多いようですが、この作品は正体が明かされるまでの流れも含めて面白い絵本です。
ネタバレは避けますが、「なぜぶどうパンを盗んだのか」「どんなキャラクターなのか」に注目しながら読むと、より楽しめます。
「気持ち悪い」「怖い」と言われる理由は?
おそらく「ぶどうパン」の描写が理由だと思われます。
にせパンどろぼうをおびき寄せるために登場する干しぶどう入りの食パンは、集合体が苦手な方には少しインパクトが強いかもしれません。
ただ、私自身も集合体が得意ではありませんが、実際に読んでみるとそこまで「気持ち悪い」とは感じませんでした。
絵のタッチや色使いの個性、ロールパンの少し不気味な見た目も含めて、作品のユーモアにつながっている印象です。
むしろ、「どろぼうだったことを棚に上げて怒るパンどろぼう」や、顔芸の面白さなど、思わず笑ってしまう場面が多く、親子で楽しめる一冊です。
何歳から楽しめる?
公式は3歳頃から。
息子は2歳10か月で初読。
ストーリーの流れがはっきりしているので、最後まで集中していました。
勢いよく笑わせてくれるシーンもたくさんあるので、2歳ごろからでも飽きずに楽しめます。
ただ、ひとつだけ言いたいのが「先に1作目を読んでほしい!」ということ。
シリーズはそれぞれ1冊で完結しますが、1→2→3作目は少しずつ新キャラが出てきて、つながりがあります。
シリーズで読むと理解度がぐっと上がります。
読み聞かせのコツ
とにかく声に感情を乗せる
登場人物の表情が豊かなので、少し大げさに読むと盛り上がります。
「なにものだ!」のページは、めくる前に予想合戦をすると最高に楽しいです。
説教シーンはドラマチックに
元どろぼうがどろぼうを諭す。
この構図が今作最大の見どころ。
説得力が桁違いです。
声に重みを出して読むと、子どもの表情も変わります。
こんなお子さん・ご家庭におすすめ
📖シリーズを順番に楽しみたいお子さん
1作目から続けて読むことで、パンどろぼうの変化や成長がより深く感じられます。物語のつながりを理解できる年齢になると、面白さが一段と増します。
📖親子で声を出して笑いたいご家庭
テンポのよい掛け合いとインパクトの強いイラスト、そして予想外の展開に、大人も本気で笑ってしまいます。読み聞かせが“イベント時間”になる一冊です。
📖細かい仕掛けを見つけるのが好きなお子さん
見返しや裏表紙にも遊び心が満載。読むたびに新しい発見があり、繰り返し楽しめます。見返しや表紙裏など、隠し要素が盛りだくさん。
おわりに
『パンどろぼうvsにせパンどろぼう』は、ただのギャグ絵本ではありません。
テンポ、キャラクター、仕掛け、そして更生の物語。
悪いことはだめ。でもやり直せる。
説教臭くなく、それを自然に伝えてくれます。
わが家ではシリーズ既刊の中でもこの2作目が一番のお気に入り。
「また読んで!」のおかわりが止まりませんでした。
シリーズで読むと、世界がもっと広がります。
ぜひ1作目から順番に楽しんでみてくださいね。
パンどろぼうシリーズを順番に読む
前のお話
1作目『パンどろぼう』
→パンどろぼうの正体は?なぜパンを盗むの?がわかる始まりの一冊。
次のお話
3作目『パンどろぼうとなぞのフランスパン』
→まちのパンやからのこわ~い刺客が登場!?
📘今回紹介した絵本はこちら
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📚わが家の絵本記録について
このブログでは、絵本好きの母と息子が実際に読んだ絵本だけをレビューしています。
息子と0歳から毎日、日本語1冊+英語1冊の読み聞かせを継続中。
3歳で400冊以上を読み、ひとり読みもスタートしました。
4歳になってから昨年末までで700冊以上の絵本に出会い、
入学前に1,000冊の新しい絵本に出会うことをゆるやかな目標にしています。
「どんな絵本を選べばいい?」
「読み聞かせってどう続けるの?」
そんな日々の悩みに寄り添えるような、
リアルな読み聞かせ記録として更新中です📖
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