※2026年6月 加筆修正しました。
さんさんさんぽ|あらすじ・対象年齢・見どころレビュー
連日の暑さに、つい外へ出るのがおっくうになってしまう季節。
でも夏には、ひまわりや青空、きらきら光る水面など、この時期ならではの美しい景色がたくさんあります。
今回ご紹介する『さんさんさんぽ』は、そんな夏の魅力をぎゅっと詰め込んだ絵本です。
えがしらみちこさんの透明感あふれる水彩画とともに、女の子が夏のおさんぽへ出発。
読んでいると、暑さを忘れて少し外へ出たくなるような、爽やかな気持ちになれる一冊です。
『さんさんさんぽ』ってどんな絵本?
- タイトル:さんさんさんぽ
- 作家名:えがしらみちこ
- 出版社名:講談社
- はじめて読んだ月齢:1歳10か月
- ページ数:36ページ
・夏の光や風を感じる爽やかな水彩画
・帽子が導くわくわくの冒険
・成長後の再読も楽しい一冊
あらすじ
お気に入りのぼうしをかぶって、ハンカチ持って、くつはいて。「さんさん さんぽ いち に さん」。お日さまがさんさんとふりそそぐ中、夏のおさんぽに出発します。帽子が風に飛ばされて、ぴょんぴょん跳ねていく先には、バッタさん、ひまわりさん、そして…? 透明感あふれる水彩画が描く、まぶしい夏の光と風。読んでいるだけで「夏のおさんぽしたいな」と思える、解放感たっぷりの絵本です。この絵本に出会ったきっかけ
『さんぽ』シリーズと出会ったのは、息子が1歳の頃でした。
季節が変わるたびに図書館や子育て支援センターで新しい一冊を借りてきて、気付けば1歳台のうちにシリーズ全作を読んでいました。
今回は、そんな『さんぽ』シリーズを4歳目前の息子と久しぶりに再読。
夏休み明けのある日、借りてきた絵本をテレビの前に積んでおくと、息子は次々と手に取り、一人で読み始めました。
その中の一冊が『さんさんさんぽ』。
読み聞かせで楽しんでいた頃から数年たち、自分で絵本を読むようになった今、どんな反応をするのか楽しみにしながら再び手に取りました。
この絵本の見どころ・感想
※ネタバレを含みますが、実際に読んで感じた魅力を中心に紹介しています。夏の光がキラキラと輝く絵本
先日紹介した『さんぽ』シリーズの夏編。えがしらみちこさんの優しい水彩画が描く夏は、キラキラしていて見ているだけでも幸せな気持ちになります。
表紙には、黄色いボーダーのノースリーブワンピースに麦わら帽子、爽やかな水色の靴を履いた少女が、夏の日差しのまぶしさを感じながら笑顔で立っています。
なんてさわやかなんでしょう。夏の疲れもふっとびます。
帽子が運んでくれる夏の冒険
物語は、女の子が玄関で身支度をする場面から始まります。
おきにいりの ぼうし かぶって はんかち もって くつ はいて
自分で準備を整えて「いってきまーす」と元気に飛び出す姿がとても印象的です。
親としては、「着替えたくない」「靴を履きたくない」と毎日格闘しているので、思わず「なんてえらいんでしょう」と言いたくなってしまいます。
さん さん さんぽ いち に さん
と夏のおさんぽが始まります。
ところが、歩き出してすぐに帽子が風で飛ばされてしまいます。
帽子を追いかけた先で出会うのは、バッタやひまわりたち。
帽子が飛んでいくたびに新しい発見が待っていて、まるで女の子と一緒に小さな冒険をしているような気分になります。
大きな事件が起こるわけではありませんが、子どもにとってのおさんぽは、こんなふうに発見の連続なのかもしれません。
夏の自然との出会いが楽しい
『さんさんさんぽ』の魅力は、夏の自然がとても生き生きと描かれていることです。
帽子を追いかけながら出会うバッタやひまわりはもちろん、ページをめくるたびに夏らしい景色が広がります。
強い日差しに照らされた草花、青空の下で輝く緑、風に揺れる木々。
どの場面からも、夏特有の空気感が伝わってきます。
暑い季節はつい「暑い」「疲れる」と感じてしまいがちですが、子どもたちは大人が見落としている小さな発見をたくさん見つけています。
この絵本を読んでいると、夏は暑いだけではなく、きれいな景色や楽しい出会いにあふれた季節なのだと改めて感じました。
えがしらみちこさんの透明感のある水彩画だからこそ伝わる、夏の美しさを存分に味わえる一冊です。
読み終わると外へ出たくなる
正直なところ、真夏はできるだけ外に出たくありません。
日焼けもするし、汗もかくし、少し歩くだけでぐったりしてしまいます。
それなのに、この絵本を読むと不思議と外へ出たくなります。
「ひまわり咲いているかな」
「セミの声が聞こえるかな」
「風が吹いたら気持ちいいかもしれないな」
そんな気持ちになるのです。
絵本の中で描かれているのは特別な観光地ではなく、どこにでもありそうな夏の日の風景。
だからこそ、読み終わったあとに「少しだけ散歩してみようかな」と思わせてくれます。
夏の魅力を再発見させてくれるところが、『さんさんさんぽ』のいちばん好きなところです。
何歳から楽しめる?
1歳10か月から楽しめた
出版社公式の対象年齢は3歳から。
息子が初めて読んだのは1歳10か月。
『さんぽ』シリーズを季節ごとに借りていた時期で、『ゆきみちさんぽ』『はるかぜさんぽ』『あめふりさんぽ』に続いて楽しみました。
文章は短くリズミカルで、「さん さん さんぽ いち に さん」というフレーズも心地よく、小さな子でも飽きずに聞くことができます。
まだ夏の自然について詳しく知らない時期でも、明るい色彩や帽子を追いかける楽しい展開に興味を持って見ていました。
物語を理解するというより、親子でリズムや絵を楽しむ読み聞かせ絵本として活躍してくれた一冊です。
4歳になると読み方が変わった
初めて読んだ頃は、親の読み聞かせを楽しんでいました。
ところが4歳目前で再読したときは、自分でページをめくりながら一人読み。
以前は音読ばかりしていた息子も、最近は黙読することが増えてきました。
テレビ前に積んでいた6冊の絵本も、気付けばすべて読み終わり、読んだ順番に積み直されていました。
同じ絵本でも、子どもの成長によって楽しみ方は変わります。
『さんさんさんぽ』は長く付き合える絵本だと改めて感じました。
読み聞かせのコツ
セリフのリズムを楽しむ
この絵本はリズム感のある文章が魅力。
「さん さん さんぽ いち に さん」や「ばったさん みーつけた」「みつかっちゃった」など、繰り返しのセリフも多く、声に出して読むと楽しいです。
帽子が飛んでいく場面では、ぴょんぴょん、ふわふわと、動きに合わせて声のトーンを変えると、子どももワクワクして聞いてくれます。
帽子の動きに合わせて絵本自体を動かすのも楽しそうです。
想像力を引き出す間の取り方
次にどんな出会いがあるのか、ページをめくる前に少し間を置いてみましょう。
「次は誰に会えるかな?」と問いかけると、子どもたちは想像を膨らませながらページをめくるのを楽しみにしてくれます。
こんなお子さん・ご家庭におすすめ
📖絵本の読み聞かせを始めたばかりのご家庭
繰り返しの展開とシンプルなセリフが多く、小さなお子さんでも楽しめる絵本です。親子で声に出して読むことで、言葉のリズムや感情の表現を自然に学べます。シリーズを通して読めば季節を学ぶのにも役立ちます。
📖おさんぽの楽しさを感じたいご家庭
夏のステキな瞬間をたくさん切り取っている、えがしらみちこさんの描く爽やかな水彩画。ページをめくるたびに広がる景色と出会いが、親子の会話を自然と引き出してくれます。何気ない日常の中にある発見や心地よさを、そっと教えてくれる一冊です。
📖暑さに気を取られ見逃しがちな夏のさわやかさを感じたいご家庭
真夏の暑さにぐったりしてしまいがちな日でも、この絵本を開けば、まぶしい光と心地よい風がページいっぱいに広がります。麦わら帽子が飛んでいく先に広がる景色や、自然との出会いが、忘れかけていた“夏の気持ちよさ”をそっと思い出させてくれます。
おわりに
暑さにやられて外出が億劫になる季節ですが、この絵本を読むと不思議と「ヒマワリ見たいな…」「海見たいな…」なんて気持ちになってきます。
近場でいいんです。15分でいいんです。
ぜひ夏の日差しを感じながら、夏しか見られない花や虫に出会う体験をしてみてください。
遠出をしなくても、お金をかけなくても、絵本で見たことを実際にやってみるというのは、ステキな夏の思い出につながるはずです。
📘今回紹介した絵本はこちら
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📚わが家の絵本記録について
このブログでは、絵本好きの母と息子が実際に読んだ絵本だけをレビューしています。
息子と0歳から毎日、日本語1冊+英語1冊の読み聞かせを継続中。
3歳で400冊以上を読み、ひとり読みもスタートしました。
今までに800冊以上の絵本に出会い、
入学前に1,000冊の新しい絵本に出会うことをゆるやかな目標にしています。
「どんな絵本を選べばいい?」
「読み聞かせってどう続けるの?」
そんな日々の悩みに寄り添えるような、
リアルな読み聞かせ記録として更新中です📖
絵本好きさん同士でおすすめを共有できたら嬉しいです📖
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