3歳からひとり読み*息子と入学までに絵本1000冊を目指す記録

自宅所有約200冊・読書経験700冊以上の絵本好き親子が実際に読んだ絵本だけをレビュー!

本ページはプロモーションが含まれています

『おもわず おもわず』レビュー|子どもの“うずうず”に隠れた気持ちがわかる、共感と発見の一冊

子どもとお出かけをしていると、「どうしてそんなことするの?」とつい言ってしまう瞬間が何度もあります。

高いところを見つければ登り、模様を見つければ跳ね、白い線を見つければ走り出す。

大人からすると「ちょっと待って!」の連続ですが、子どもにとっては世界が驚きと発見でいっぱいなのだと気づかされることもあります。

えがしらみちこさんの『おもわず おもわず』は、そんな“うずうず”が止まらない子どもたちの姿を、愛情たっぷりに描いた絵本。

読み終える頃には、親の心がふっと軽くなる、そんな優しい一冊です。

おはなしえほん、思わず動いちゃう子どもの”いま”を描く『おもわずおもわず』の魅力

『おもわず おもわず』ってどんな絵本?

  • タイトル:おもわず おもわず

  • :えがしらみちこ

  • 出版社:あかね書房

  • はじめて読んだ月齢:4歳5か月

  • ページ数:32ページ

家族でお出かけした男の子は、興味のあるものを見つけると“おもわず”体が動いてしまいます。高いところを見れば登るし、足元の模様を見ればゲームしちゃう。広場では走り出し、バスではつり革につかまりたくなる。子どもの“やりたい”があふれる一冊です。

この絵本に出会ったきっかけ

この絵本を知ったのは、SNSで紹介されていたのがきっかけでした。

ブログを始めてから、絵本紹介をしている方々や出版社の公式アカウント、作家さん、編集者さんをフォローするようになり、以前よりも絵本情報をキャッチしやすくなりました。

絵を見た瞬間、「えがしらみちこさんだ!」と直感。

すぐにタイトルを検索し、出版社の紹介文を読むと「興味があるものを見つけたら、思わず体が動いてしまう男の子。」とあり、どう考えても“うちの子のことを絵本にしてくださっているのでは…?”と思ってしまうほどの“あるある”が詰まっていました。

読んでみた感想

※ネタバレを含みますが、実際に読んで感じた魅力を中心に紹介しています。

表紙からすでに「わかる!」が止まらない

表紙には、両手を広げて笑顔で駆け出す男の子と、それを笑顔で追いかけるお父さんとお母さん。
幸せがぎゅっと詰まった一瞬です。

しかしタイトルページでは、お母さんが、

いい? きゅうに
はしったり
とびだしたり
しないでね

と念押し。
男の子はきりっとした顔で「うん」と答えます。

……さあ、約束は守れるのでしょうか。

「みつけた みつけた」から始まる“うずうず”の連続

家を出た男の子は、お父さんとお母さんに挟まれて歩きながら

みつけた みつけた たかいとこ

おもわず……

ページをめくると、

あがっちゃう!

植込みのあるブロック塀に登る姿に、思わず「うちの子も同じ!」と共感してしまいます。

続く「じめんの もよう」を見つけて「ゲーム しちゃう!」とピョンピョン跳ねる場面では、お父さんもお母さんも口をぽかん。

子どもって、どうしてまっすぐ歩かないのでしょう。

でも最近、床の模様や点字ブロックが原因だと気づきました。

そういえば、思い出してみると……。
白線だけを歩く遊び、色のついたブロックだけを踏む遊び、みんなしていたはずです。

「ちゃんと歩きなさい!」と言いたくなる前に、まず足元を見るようになったのは、この絵本のおかげかもしれません。

危険な場面でも怒らない絵本

白い線を見つけて車道に飛び出す男の子。

わが家なら大声で怒ってしまうところですが、この絵本ではお父さんがリュックを引っ張って慌てて歩道に戻します。

そしてお母さんは、

どうして いつも そんなこと するの?

と心配そうに尋ねます。男の子の答えは、

だって だって
うずうず しちゃう!

子どもにとっては“あるかもしれない危険”より“目の前の楽しそうなもの”が勝つのは当然。

危ないことは怒らなくてはいけないけれど、感情的に大きな声を出す前に「なぜそんなことをしたのか」を考えてみようと思いました。

他の子の行動も“やりたい”のスイッチに

近くで別の女の子がフェンスによじ登ると、男の子も当然のように上ります。

人がやってることって楽しそうに見えちゃいますよね。

危ないからやめてほしいけれど、子どもにとっては“やりたいからやる”だけなのです。

そして、どの場面も表情の描き方が秀逸で、子どもの笑顔、気づいた瞬間の表情、親の驚きや困った顔。

どれも本当にリアルで、絵本なのにその場にいるかのような臨場感があります。

大人視点でも子ども視点でも楽しめる

大人なら見過ごす景色を、すべて「楽しそう!やりたい!」に変換していく男の子。

目的地に全然着けない“あるある”に、思わず笑ってしまいます。

バスのつり革のシーンでは、息子が

掴みたいけど届かないねえ

冷静に分析していたのが面白かったのですが、実際のバスでは「だっこして!」と言うだろうなと目に浮かびます。

どのページを見ても「ぼくもやりたい!」と笑っている息子の姿に、絵本の世界と現実が重なりました。

そして広い遊び場の階段シーン。
見開きが縦に変わる演出に息子は大興奮でした。

読み終わるや否や、室内のジャングルジムの階段からジャンプを連発。
さっそく親に怒られるのでした。

作者のメッセージに胸が熱くなる

作者紹介ページには、えがしらみちこさんの直筆メッセージが。

娘がまだ小さかった頃、
一緒に歩けばうろちょろぴょんぴょん
なかなか目的地にたどりつけず
いつも気を張って疲れていました。

その言葉に、「私も同じだ…」とじんわり。
さらに娘さんに階段で飛ぶ理由を聞いたときの答えが、

「だって、たのしくて たまらないの。わくわくするの。」

この言葉にハッとさせられます。
子どもって「たのしい」以外の理由はないんだ、と。

子どものことを「小さな人たち」と表現するえがしらみちこさんの言葉がとても素敵でした。

 

何歳から楽しめる?

息子が初めて読んだのは4歳5か月

登場人物も見た目からおそらく3~5歳ぐらいなので、その時期に読むと共感できそうです。

また、0~2歳の子育て中のパパママには、これから起こることの予習としてもおすすめで、小学生ぐらいの子が「こんな時期あったなあ」と読むのも楽しそうです。

うちの息子は共感しすぎてすぐ真似していました。
危ないことはダメだけど、この絵本を読んだら少し子どもの気持ちがわかるかも……?

読み聞かせのコツ

子どもの「やりたい!」を受け止めながら読む

この絵本は、子どもが真似したくなるシーンが満載。
まずは一度、思いきり楽しんで読むのがおすすめです。

どこかにちょっと登ってみたり、床の模様に飛んでみたり。
危険や迷惑につながらないことは大目に見てあげようかなと、つい思ってしまいます。

慣れてきたら「これは良い?悪い?」と話し合う

危険な場面やマナーに関わる場面を、絵を見ながら一緒に考える時間にするのも◎。

「どうしてそんなことしたくなるのかな?」と気持ちを聞いてみると、意外な答えが返ってくるかもしれません。

表情の変化をじっくり味わう

親子の表情がとても豊かなので、読み聞かせではぜひ“顔”に注目してみてください。
子どもは表情から気持ちを読み取るのがとても上手です。

子どもはみんなただただ楽しそうに笑っています。本当に幸せそうです。
だけどその時の親の表情は……?ぜひお子さんと見てみてください。

こんなご家庭におすすめ

もし“最近こんな姿が増えたな…”と感じていたら、ぜひチェックしてみてください。

📖子どもの“やりたい!”に振り回されてへとへとなご家庭

目的地にたどり着けない、寄り道ばかり…そんな日常に共感しつつ、心が軽くなる一冊です。

📖子どもの行動の理由が知りたいご家庭

「どうしてそんなことするの?」の答えが、この絵本の中にたくさん詰まっています。子どもの気持ちに寄り添うヒントになります。

📖親子で笑いながら読める絵本を探しているご家庭

大人も子どもも「あるある!」と笑い合える貴重な絵本。読み聞かせの時間がもっと楽しくなります。

おわりに

『おもわず おもわず』は、子どもの“うずうず”を愛おしく感じさせてくれる絵本です。

親の表情もしっかり書かれているので「わかる!」と共感する部分も多く、「そんな理由があったんだ!」という気づきもぎゅっと詰まった一冊。

しつけ絵本ではなく、親が“子どものやりたい”にどう向き合うかを考えさせてくれる絵本です。

読んだ後には、「どこも一緒なんだな」と肩の力がふっと抜けるような安心感があります。

子育てに追われているパパママにこそ、ぜひ手に取ってほしい一冊。
そして、子どもたちの“やりたい!”に寄り添うきっかけになれば嬉しいです。

えがしらみちこさんの他の作品はこちらからどうぞ✨

😢読みながら目頭が熱くなってしまう優しい絵本

あなたのすてきなところはね / いまの きもちは どんないろ?

📝『おさんぽシリーズ』もレビューしています
はるかぜさんぽ / あめふりさんぽ / さんさんさんぽ / あきぞらさんぽ / ゆきみちさんぽ(2/19レビュー公開予定)

📘今回紹介した絵本

***

📚わが家の絵本記録について

このブログでは、絵本好きの母と息子が実際に読んだ絵本だけをレビューしています。息子と0歳から毎日、日本語1冊+英語1冊の読み聞かせを継続中。
3歳で400冊以上を読み、ひとり読みもスタートしました。

4歳になってから昨年末までで700冊以上の絵本に出会い、
入学前に1,000冊の新しい絵本に出会うことをゆるやかな目標にしています。

「どんな絵本を選べばいい?」
「読み聞かせってどう続けるの?」

そんな日々の悩みに寄り添えるような、
リアルな読み聞かせ記録として更新中です📖

絵本好きさん同士でおすすめを共有できたら嬉しいです📖
コメントや読者登録もお気軽にどうぞ😊

 



にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ
にほんブログ村ぽちっとお願いします👆